おはよう。夏期講習いかがですか?今日まで連休で通学電車混んでなくて楽ですね。 さて、私は今日から参加する福岡県の水害のボランティア(朝倉市災害ボランティアセンター)に来ています。災害ボランティアのことは、また後期のランチタイムで話しますね。 夏休みの予定の確認です。 ★以下2企画よかったらおいでください。 ・8月4日(金)午後3〜8時 母子生活支援施設の小中学生たちに勉強を教える学習ボランティア @船橋市 ・8月18日(金)夜6〜9時 からだを知るワークシュップ @飯田橋 私の夏期講習のご案内です(追加申し込み歓迎) ・8月14〜17日 夜 ステップアップ生物1(お茶の水) ・8月18日 午前・午後(6時間) 「がんと遺伝子」(市谷) ★設問1 エンドウの種子の形は丸が優性A、しわが劣性a、子葉の色は黄色が優性B、緑色が劣性bである。 遺伝子型が不明な「丸黄」の個体を検定交雑したら、 子は丸黄:丸緑=1:1の比率となった。「丸黄」の遺伝子型は何か? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 AABb ★設問2 遺伝子型が不明な「丸黄」の個体を検定交雑したら、 子は丸黄:丸緑:しわ黄:しわ緑=1:1:1:1の比率となった。「丸黄」の遺伝子型は何か? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 AaBb ★解説 丸黄にはAABB、AABb、AaBB、AaBbの4通りの遺伝子型がありうる。 以下の図ではこれを「A?B?」と表現する。 図では、検定交雑する相手のaabb由来のものが青字、遺伝子型不明な「丸黄」由来の遺伝子を 赤字で表記している。子どもの様子の赤字の部分から「丸黄」の作った配偶子分離比が逆算でき、 丸黄の遺伝子型が確定できるのを確認してほしい。 (左図では由来の↓を厳密に書いたが、右図では簡略化のため省略した。) ★設問3 ある遺伝子型が不明の両親を交配したら、 子どもの表現型分離比は、丸黄:丸緑:しわ黄:しわ緑=3:1:3:1となった。両親の遺伝子型は何か? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 AaBb×aaBb 解説 「丸黄:丸緑:しわ黄:しわ緑=3:1:3:1」は2形質いっぺんに扱う状態のままでは分析しにくい。 まずは「丸:しわ([A]:[a]」) 「黄:緑」([B]:[b]」) に整理する。 丸:しわ([A]:[a]」)=4:4=1:1 →両親はAa×aa 「黄:緑」([B]:[b])=6:2=3:1 →両親はBb×Bb あわせて AaBb×aaBb この種の問題は同様に[A][B]ごとに分析し、それぞれの文字について親を推定し総合すると解ける。 また以下のものは常識として知っておいたほうがよい。 丸黄:丸緑:しわ黄:しわ緑=9:3:3:1 →両親AaBb×AaBb 丸黄:丸緑:しわ黄:しわ緑=1:1:1:1 →AaBb×aabbかAabb×aaBb ★設問6 ある個体Xをaaと交配した結果のF1集団を、検定交配すると、F2は丸:しわ=1:3となった。最初の個体Xの遺伝子型は? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 Aa 解説 過去のセンター試験の問題のアレンジである。「丸:しわ=1:3」というのは 一遺伝子雑種交配パターンからすると想定できないが、 原点に帰って、 「検定交雑結果の表現型分離比→不明な親の遺伝子型分離比」と考えると、配偶子遺伝子型がA:a=1:3。 設問が「F1集団」となっていることに注目すると Aa:aa=1:1の混合集団とすると、 集団全体の配偶子はA:a=1:3となって一致する。 Aa:aa=1:1の混合集団をaaと交配して産む個体XはAa Aa×aa→Aa:aa=1:1 |