設問1 下の右図は初期原腸胚のどの部分が将来どの部分になる予定か示した図である。この図を何というか?それを作成した学者は? また実験方法は? ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 原基分布図(予定胚域図)・フォークト 局所生体染色法(胚の各部を無害で拡散しにくい色素・ナイル青、中性赤などで染め分け追跡) ★設問2 A〜Fの予定胚域を答えよ。 ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 A神経 B表皮 C脊索 D体節 E側板 F内胚葉 解説 図で灰色(AB)は外胚葉、オレンジ(CDE)は中胚葉、黄色(F)は内胚葉。 右下に原口が位置し、その上部(背部)の5が原口背唇=予定脊索域であり、さらにそれに誘導されその上部の2から神経管が形成されるととらえ、中胚葉は右から順が上から順になると考えれば選べる。 なお、予定原口が左に書いてあった場合は左右が逆になるので注意。 ●右図(尾芽胚の横断面図)の解説 左図(初期原腸胚)の1〜11の部分を局所生体染色した場合、それぞれが右図(尾芽胚)でどこに位置するかを聞かれる。 カエル(ウニ)は原口が肛門になり反対側に口ができる。 両図とも原口が右にあるので右側が肛門など尾部、左側が口など頭部である。 右断面図の上の管は神経管、下の管は上部が脊索、下部が消化管に位置にまだ分岐しきっていない。 1234はそのままの位置で誘導され内部に入って神経管となる。 ちなみに1・2付近は脳、34付近は脊髄になる。 |