設問1 「皮膚」は表皮・真皮からなる。表皮と真皮は何胚葉由来か? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 表皮ー外胚葉 真皮ー中胚葉 解説 真皮は「皮」という字があるが、表皮と異なり、表皮と筋肉の間の結合組織で中胚葉由来 ★設問2 将来羽毛ができる予定の背中と、将来うろこができる予定の肢を、初期胚と後期胚で、 表皮と真皮をトリプシンで分離後、様々な組み合わせで再結合した。 背中の表皮・背中の真皮の再結合では羽毛が、肢の表皮・肢の真皮の再結合ではうろこが分化した。 図のように初期胚と後期胚で 1(初期)3(後期) 背中の真皮・肢の表皮 2(初期)4(後期) 肢の真皮・背中の表皮 の再結合では羽毛とうろことどちらができるか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 1(羽毛)3(うろこ) 2(うろこ)4(羽毛) 解説 この実験そのものが知識としては要求されないが、考察問題で要求される。 各設問の実験設定・結果からその都度読み取るのが正確であるが、一般論としては ・中胚葉が外胚葉を誘導し運命を決定する ・外胚葉も初期胚では運命未定で接触する内側の中胚葉の誘導を受けるが、もうすでに誘導を受け運命を決定した後は、内部に異なる中胚葉が接触しても運命を変えない。 この実験では初期胚は真皮に誘導され、 1(羽毛)2(うろこ)となるが、後期胚の表皮ではすでに分離前に背中出身の表皮は羽毛、肢出身の表皮はうろこに分化しているので、内部に再結合した中胚葉の影響を受けない。 誘導を受けて変化できる時期は一時期でそれを過ぎると誘導を受けても当初の予定を変化しないことが多い。 (あくまでも一般論であって、例外もありうるので、設問の実験条件に応じて判断してください) |