★設問 次の中でペプチド(タンパク質)以外のホルモンを全て選べ 1、チロキシン 2、甲状腺刺激ホルモン 3、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン 4、エストロゲン 5、ろ胞刺激ホルモン 6、ろ胞刺激ホルモン放出ホルモン(生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン) 7、成長ホルモン 8、成長ホルモン放出ホルモン」 ↓ ↓ ↓ (しばらく考える) ↓ ↓ ★解答 「1チロキシン・4エストロゲン」のみ。残りは全てペプチド(タンパク質)です。 ●解説 ホルモンの構成物質は図のように以下の3つに区分されます。 ー性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン・テストステロン・アンドロゲン)、糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド(副腎皮質からのホルモン) この分子構造を書かせる問題は生物では出題されないが、この構造がステロイド骨格であることを読ませる問題は出題される。 周囲の官能基はホルモンによって、いろいろ付加・置換されたり変化する。 分子が炭化水素鎖中心(6員環・5員環であるがベンゼン環ではないので注意)なので、疎水性であり、細胞膜・核膜を通り抜ける性質がある。 2(中央)、「チロシン誘導体」―チロキシン・アドレナリン チロシンはベンゼン環(正確にはフェノール)を持つアミノ酸の一種。 これについては夕方詳しくやりますが、チロキシンとアドレナリンは「チロシン」由来のベンゼン環を持つ点は共通ですが 3(左図)、「ペプチド(タンパク質)」ーその他全て アミノ酸の鎖が折りたたまれて立体構造を構成するが、 (内側に疎水性アミノ酸側鎖などが)、分子の外側に親水性アミノ酸側鎖があり分子全体としては親水性(水溶性)となる。 「1,2」をしっかりおさえれば、それ以外はすべてペプチド(タンパク質)なのでわかりやすいですね。 (2アミノ酸誘導体は「単独アミノ酸」の変化したものです。 「ペプチド(タンパク質)」は複数のアミノ酸が「ペプチド結合」でいくつか結合したものです。両者は違いますのでご注意ください。) |