★設問1 核・染色体の観察に関わるプレパラートの作成手順を行う順番に並べよ。またそれぞれの役割を20字程度で説明せよ。 染色 解離 固定 押しつぶし ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 固定(細胞を生きた状態に近いかたちで保存する) ↓ 解離(細胞間の結びつきを緩める) ↓ 染色(核や染色体を赤く染める) ↓ 押しつぶし(細胞の重なりをなくし一層にする) 解説 ・染色で「細胞を赤く染める」、押しつぶしで「細胞を平たくする」は間違い ・解離と染色の間に組織を小さくする手順が入ることあり。 ★設問2 固定・解離・染色に使う薬品を答えよ。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 固定ーカルノア液(氷酢酸・エタノール混合液)・酢酸 解離ー塩酸 染色ー酢酸カーミン・酢酸オルセイン ★設問3 細胞分裂を活発に行っている組織を観察したところ以下のような顕微鏡像が見られた。 輪郭のはっきりした核がはっきり見える時期(@〜C以外)、輪郭のはっきりした核が見えない@〜Cの時期を総称して何というか? また、@ABCの各時期は何というか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 輪郭のはっきりした核のみえる時期ー間期(中間期) 見えない時期(@〜Cの総称)−分裂期 @前期 A中期 B後期 C終期 解説 「間期」は「分裂期」と「分裂期」の間の時期という意味であるが、この「間期」にこそ、DNA複製など分裂のための準備がなされている。 ★設問4 この組織の細胞周期は20時間であったとする。間期・分裂期に要する時間はそれぞれ何時間か?↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 間期 18時間 分裂期 2時間 解説 五月雨式に分裂している通常の分裂組織においては「顕微鏡下の各時期の細胞数%≒各時期の時間%」とみなして計算してよい。 間期細胞:分裂期細胞=36個:4個=18時間:2時間(全体で20時間) ★設問5 原形質流動の観察の際は、酢酸カーミン染色するのがよいか、そのまま水で封入し観察するのがよいか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 水で封入 酢酸カーミン・オルセインは酢酸を含むので、細胞の生命活動を停止させる固定作用も兼ね持つ。 したがって生きている原形質の動きを観察する原形質流動では処理してはいけないし、 原形質流動は主に緑色の葉緑体の流れる動きでおきるので、染色しなくても観察できる。 |