★設問1 被食捕食関係について、ミズケムシがゾウリムシを捕食するなど、ある限られた空間の生態系を考える。 @被食者と捕食者の増減が繰り返される場合、 A捕食者が被食者を食べ尽くしてしまった場合 B捕食者がある時期に何らかに理由で絶滅した場合 の、日数を横軸に、被食者・捕食者の個体群密度を縦軸に書いたグラフを書け。 (電車の中などの場合は頭の中で想像せよ) ↓ ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 解説 このように、捕食者ミズケムシが被食者ゾウリムシを捕食する飼育実験は有名である。 @被食者の増減に比べ、捕食者は a,個体群密度(数)が少ないこと b,時期が遅れることがポイントである。 これがいわゆる「イタチごっこ」を考えればよい。 1、被食者が増えると、少し遅れてそれを捕食する捕食がが増える。 2、捕食者が被食者を食べたことで被食者が減り始める 3、被食者が減ると、少し遅れて食料不足で捕食者が減り始める。 4、捕食者(天敵)が減ると、捕食されにくくなって被食者が増え始める。 ↓ 1に戻り繰り返し。 A被食者が捕食者に食べ尽くされて絶滅すると、捕食者も食料不足でしばらくのちに絶滅する。 (実際の自然界では他の被食者を食べるようになり絶滅しないこともある) B捕食者が絶滅すると、捕食されなくなるので被食者が捕食者がいた@の状態よりも増加する。 ただし、被食者にとっての食料(たとえばゾウリムシの場合は細菌)が有限なので、個体群成長曲線を描いた上で、一定の環境収容力のところで増殖が止まる。 ★設問2 寄生者(寄生する側)が宿主(寄生される側)に寄生し、増減を繰り返す場合のグラフは@と比較してどうか? ↓ ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 宿主より寄生者が遅れて増減する点は同じであるが、寄生者のほうが数が多いため、図@で赤のグラフの頂点の高さが高くなる。 |