★設問1 日本の植物群系の分布を緯度(latitude)の差による低地を中心とする分布で見たものを何というか? また山地での高度(altitude)の違い による分布で見たものを何というか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 緯度ー水平分布(horizontal distribution) 高度ー垂直分布(vertical distribution) ★設問2 水平分布において、沖縄、九州〜関東、東北〜北海道南部、北海道北部に形成される群系、気候帯、代表的な植物を書け。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 ●沖縄 群系ー亜熱帯多雨林 気候帯ー亜熱帯 ガジュマル・へゴ・ビロウ ●九州〜関東 群系ー照葉樹林 気候帯ー暖温帯 カシ・シイ・クス・タブ・ツバキ ●東北〜北海道南部 群系ー夏緑樹林 気候帯ー冷温帯 ブナ・ミズナラ・カエデ・クリ・ケヤキ ●北海道北部 群系ー夏緑樹林 気候帯ー針葉樹林 コメツガ・シラビソ・トウヒなど 解説 ・夏緑樹林 「遊ぶなら帰ってくりー、けやきくん」 ・照葉樹林 「おかしい、クスと笑うのはタブーだよ、ツバキさん」 札幌は北海道南部に位置し、夏緑樹林であることに注意。 ★設問3 日本では全国的に降水量が多いため、高度差による気温差、緯度差による気温差により結果的に同じ群系が成立することが多い。 関東中部地方の山で700m以下、700〜1500m、1500〜2500mに成立する群系は何か?またそれぞれの位置の名称は? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 ●700m以下 照葉樹林 低地帯(丘陵帯) ●700〜1500m 夏緑樹林 山地帯 ●1500〜2500m 針葉樹林 亜高山帯 解説 山地帯には東北平地の夏緑樹林ブナ・ミズナラに加えて、山地帯独特のダケカンバ・シラカンバ(シラカバ・白樺)が分布する。 ★設問4 2500m以上は何というか?どのような植物が生息するか? また2500mの境界線は何というか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 高山帯 ハイマツ(這い松)と 高山植物(コマクサ・クロユリ・チングルマ・ハクサンイチゲ) 森林限界(高木限界、forest limit) 高木による森林は形成できないため。 東北地方の山では垂直分布が1段下がり低地帯が夏緑樹林に、北海道北部の山(大雪山系)では2段下がり低地帯が針葉樹林になるので注意。 |