-------------------------------------------------------------------------------- 昨日までで生態系分野は終わりで、今日と明日簡単な問題(画像なし)をした上で、明後日にガイダンスし、9日(金)よりセンター対策に突入します。 設問(09弘前大) 「表は生物観察の材料と試薬をまとめたものである。 観察対象/材料/採集場所/使用試薬 だ腺染色体/A/E/ L 維管束/B/F/M 原形質分離/ユキノシタ/G/ N 出芽による無性生殖/C/H/− 細胞分裂/ムラサキツキクサ/I/カルノア液、O 調節卵の発生/D/J /塩化カリウム溶液または 塩化アセチルコリン溶液 繊毛運動/ゾウリムシ/K/メチルセルロース 問1 A〜Dに入る最も適切な生物を次の1〜9の中からそれぞれ一つ選べ。同じ生物を2回以上選んではいけない。 1.センチュウ 2.オオユスリカ幼虫 3.クシクラゲ 4.ヒドラ 5.ゼニゴケ 6.ミドリムシ 7.ムラサキウニ 8.クラミドモナス 9.ワラビ 問2 E(だ液腺染色体/A)、F(維管束/B)、G(原形質分離/ユキノシタ)、H(出芽による無性生殖/C)、 I(細胞分裂/ムラサキツユクサ)、J(調節卵の発生/D)、K(繊毛運動/ゾウリムシ)の生物の最も適切な採集場所を、 「海」「池」「川」「陸」から一つ選べ。同じ場所を何度選んでもよい。 問3 L(だ液腺染色体)M(維管束)O(細胞分裂)に入る最も適切な試薬を、下の1〜7から一つ選べ。同じ試薬を何度選んでも良い。 1.スクロース溶液 2.水酸化ナトリウム溶液 3.スダン3液 (3は本当はローマ数字) 4.ブアン液 5.酢酸オルセイン溶液 6.サフラニン溶液 7.フェノールフタレイン溶液」 ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 解答 問1 A2 B9 C4 D7 問2 E「池」F「陸」G「陸」H「池」 I「陸」J「海」K「池」 問3 L5 M6 N1 O5 解説 問2 淡水にいるヒドラ・ゾウリムシ・オオユスリカ幼虫は流れのある川にもいる。 しかし、流れが少ないことでNPが蓄積し「富栄養化」しやすく、また生活場所も安定している「池」のほうが増殖しやすく個体群密度が大きいので池からのほうが採集しやすい。 問3 有名な染色液・染色する構造物/染色された色は知っておいたほうがよい ・酢酸カーミン・オルセイン/核・染色体/赤 ・メチルグリーン・ピロニン/核(核小体以外の部分と核小体) /緑(核の核小体以外の部分)・桃(核小体) メチルグリーンはDNAを緑、ピロニンがRNAを桃に染め分けるので、核の核小体以外の部分(DNAが多)と核小体(rRNA合成の場でRNAが多)が染め分けられる ・スダン3/中性脂肪/赤 ・ヤヌスグリーンB/ミトコンドリア/緑 ・サフラニンとフロログルシン/リグニン/赤 (リグニンは細胞壁のセルロースに更に沈着し固くする物質。これが沈着することを「木化」(もっか)という。維管束なども木化されている) ・ブアン液は原生動物の固定に使う ●設問(09弘前大の後半) 問4 表の観察で、カルノア液、塩化カリウム溶液または塩化アセチルコリン溶液、メチルセルロースを使用する目的を、それぞれ40字以内で述べよ。 問5 下の文章は、生物観察に用いる光学顕微鏡の特性を説明したものである。A〜Fについて、正しい方を選び、記号で答えよ。 対物レンズの長さは高倍率のものほどA「短い.長い」。また、ピントが合った時の対物レンズ先端からプレパラート表面までの距離は高倍率のレンズのほうがB「短い.長い」。 低倍率での観察に比べると、高倍率では視野の範囲はC「狭く、広く」なり、また光源やしぼりを変えなければ視野はD「明るく、暗く」なる。 輪郭(りんかく)の薄い試料を観察する時はしぼりをE「しぼる.開く」と見やすくなる。光学顕微鏡の分解能(2点を識別できる最小の距離)は、F「0.2mm .0.2μm」程度である。 ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 解答 問4 カルノア液−細胞の形や状態を保ったまま、細胞の活動を止めるために用いる。 塩化ナトリウム溶液または塩化アセチルコリン溶液−ムラサキウニに刺激を与えて筋収縮させ、放卵または放精させるために用いる。 メチルセルロース−粘性がありゾウリムシの繊毛運動を遅くし、観察しやすくする。 問5 A「長い」B「短い」C「狭く」 D「暗く」E「しぼる」F「0,2μm」 |