↓ヤツメウナギ頭部(国立科学博物館・標本) 他の魚に吸いつき、体液を吸い取る吸盤のようなあごがない円い口と 側面にある白い点で「8つの目」に見えるものが特徴。 ただし、1つが目、のこり7つがエラ穴である。 (反対側にも同様な構造がある) ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 脊椎動物(脊索動物)門、無がく綱 解説 内容的にはメルマガ118で説明していますので見返してみてください。ただその際は、脊椎動物(脊索動物)、 無がく「類」という分類の正式名称にこだわらない表記にしましたが、正式名称にこだわると上記のようになります。 ★入試問題の分類の問題の前提 1、入試問題において、大問全体が分類にこだわった設問の場合は、分類の正式名称で答える。 こだわらない問題の時は、小学校からの通称的な言い方「類」が許される。「類」は正式は分類名でなく、あいまいな言い方です 例 (分類にこだわらない大問で)脊椎動物の中で恒温動物のグループを2つ答えよ→哺乳類、鳥類 (分類にこだわった大問で)脊椎動物門の中で恒温動物の群を2つあげよ→哺乳綱・鳥綱 2、動物の分類にあたっては、「〜動物」というものが、 「門」の分類段階であり、入試における出題はほとんどが「門」が聞かれる。 「節足動物」と答えても間違いではないが、「節足動物門」と答えるのが正確。 「門」の1つ下の分類段階「綱」が聞かれることもある。「目」「科」「属」が知識として聞かれることはない。 「ヒトが霊長目(サル目)」であることは常識として聞かれることはある。 3、入試問題では出題側も解答側も和名のカタカナ表記するのが基本である。解答はカタカナ表記がよいが、 知識としては漢字の意味を知っていたほうがわかります。 ・タイヨウチュウ(太陽虫)・カイロウドウケツ(偕老同穴) 4、旧分類基準と新分類基準が混在している場合は、両方の解答が許される。新分類基準を答えさせる場合は、 設問になんらかの導入がある。 ・ヤツメウナギの門を答えよ →脊椎動物門(旧基準)・脊索動物門(新基準)両方OK ・ヤツメウナギはナメクジウオなどと同じくある器官をもつ。ヤツメウナギやナメクジウオが含まれる門を答えよ →脊索動物門 |