昨日は、原発事故被災避難小中学生への学習支援ボランティア、そして飯田橋での「自習質問教室」、「ドラゴン桜」鑑賞会参加お疲れ様。 今日で8月も終わりですね。英気を養って明日からの9月スタートに備えましょう。 ★設問1 旧口動物を2つに分類する考え方は従来は何を基準にしたどのような分類であったか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 体腔の成り立ちを基準にし、中胚葉で被われない体腔を持つ 「原体腔」(無体腔・擬体腔)と、中胚葉で被われた「真体腔」に分類される。 ★設問2 旧口動物・原体腔グループと旧口動物・真体腔グループに属する門をあげよ。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 原体腔ーヒモ形・扁形・線形・輪形動物門 真体腔ー軟体・環形・節足動物門 ★設問3 旧口動物の系統樹をリボソームRNAの塩基配列の違いの程度など分子生物学的手法で解析しなおした新しい系統樹では異なる2分類が提唱されている。その規準と門の分類を書け ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 脱皮動物(脱皮を行う)ー線形・節足動物門 冠輪(かんりん)動物(Lophotrochozoa)(トロコフォア幼生を持つか進化的にそれに近い) ー扁形・軟体・環形動物門 解説 これは最近のトピックであるので知っておいたほうがよい。 何も注釈がない場合は、原体腔・真体腔区分が入試の基本と考えてよいが、学問的にはもはや体腔の違いは副次的なものとみなされているので、導入つきで発展問題で聞かれる可能性がある。 ★設問4 旧口動物の以下の動物について、排出器官の名称を答えよ。 ・扁形動物門 ・軟体動物門オノ足綱 ・環形動物門 ・エビ ・節足動物門昆虫綱 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 ・扁形動物門ー原腎管(ほのお細胞) ・軟体動物門オノ足綱ーボヤヌス器(腎管) ・環形動物門ー体節器(腎管) ・エビー触角腺(腎管) ・節足動物門昆虫綱ーマルピギー管(マルピーギ管) 解説 環形動物(ミミズ・ゴカイ)は各体節に体節器という排出器官がある。エビでは触角のそばに触角腺という排出器官がある。 陸上化した節足動物である昆虫綱のマルピギー管以外の真体腔グループの排出器官は「腎管」と総称することもある。 ただ、入試では個別の名称を聞かれることがあるので、上記の個別名を知っておいたほうがよい。 原体腔グループは「原腎管」である。 |