★設問1 魚綱を軟骨魚綱・硬骨魚綱に分け、 脊椎動物を無がく綱・軟骨魚綱・硬骨魚綱・両生綱・ハ虫綱・鳥綱・哺乳綱に分けて考える。 脊椎動物の腎臓は発生の順番、あるいは体軸の前後のどの位置に出現するかで「前腎」「中腎」「後腎」に分けられる。 各綱の生物が成体になった時、どの腎臓が主に働いているか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 前腎ー無がく綱 中腎ー軟骨魚綱・硬骨魚綱・両生綱 後腎ーハ虫綱・鳥綱・哺乳綱 解説 発生が陸上となる羊膜類は後腎を持つ。 設問2 各綱の主要な窒素性排出物は何か?両生綱は幼生と成体に分けて答えよ。またそれぞれの排出物となる理由を書け。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 ・無がく綱・硬骨魚綱・両生類幼生ーアンモニア (水中ですむため多量の水の中に毒性のあるアンモニアを排出し拡散させればよい) ・軟骨魚綱ー尿素 (体液浸透圧を海水浸透圧と同じに保つため低毒性で水溶性の尿素を生成し、一部排出、一部蓄えるようになった) ・両生綱成体・哺乳綱ー尿素 (陸上生活のため、老廃物排出のための水を体内にできるだけ保つため老廃物は濃縮するようになった。 そのため毒性のアンモニアを低毒性の尿素に転換した) ・ハ虫綱・鳥綱ー尿酸 (閉鎖卵(殻付き卵)の中で発生するため、尿素のような液体成分では卵内の浸透圧を高め、胚を傷つける危険性がある。 よって不溶性で固体状で無毒の尿酸に転換した) (鳥綱では、排出のための水を保持する必要がなく体が軽くでき飛びやすくなったという効果もあった) |