設問1 免疫を英語と何というか? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 答 immunity ラテン語でmuni義務・労役をim(否定・まぬがれる、免除される)の 意味。病気から免れる(まぬがれる)ので、そのように命名された。 ★設問2 図を参考にしながら、次の文章の空欄を埋めよ。ただし@〜Cは様々な免疫の名称、A〜Mは図にも示された細胞や構造・物質の名称である。 体外から侵入する非自己の異物のことを(A)といい、図の黒丸で示された病原体表面の物質や、 溶液中に溶け込んだ物質を示す。なおこの(A)はタンパク質であることもあるが、それ以外の物質であることもある。 そして、これを最初に防ぐ防波堤は鼻水やだ液、そして腸管などの場所であり、ここにはりゾチームと 言われる細菌の細胞壁を溶かす成分などが含まれる。ここで行われる免疫を(@)という。 次に好中球などによる(A)が行われる。 更に持続的な侵入が続く場合、(B)が病原体などを貪食(どんしょく)し、それを分解した上で、 その中の(A)情報(図の黒丸)を(D)の上に乗せて提示する。(B)が変化したこの細胞を特に(C)と呼ぶ。 (C)が情報を提示する相手は(F)である。(F)は(E)という構造で(C)の(D)との間で(A)をはさみこみ、(A)の情報を感知する。 (F)は、インターロイキンはじめ、(G)と総称される物質を出し、(H)を活性化する。 (H)は個々の細胞により異なる細胞表面物質(J)を持つが、今回侵入した(A)に特異的に結合する (J)を持った(H)だけが分裂増殖する。 分裂増殖した(H)を特に(I)といい、大量の(J)を放出する。 (J)は免疫グロブリンというタンパク質である。 (J)は多数の細菌をがんじがらめにし(K)させることで無害化することもできる。 また、(K)しない場合でも(A)に(J)が結合した状態を(L)といい、この状態であると、好中球などが食作用をしやすい。 (A)と(J)が結合する反応は(A)(J)反応といい、血液・リンパ液・組織液などでこれが起こるため、この免疫のことを(B)という。 なお臓器移植など大量の細胞に対しては(B)のような方法よりも、(M)が直接攻撃をする反応がおこり、これを(C)という。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 @粘膜免疫 A食作用(非特異的免疫) B体液性免疫 C細胞性免疫 A、抗原 B、マクロファージあるいは樹状細胞 C、抗原提示細胞 D、MHC(主要組織適合性抗原複合体) E、TCR(T細胞レセプター) F、ヘルパーT細胞 G、サイトカイン H、B細胞 I、抗体産生細胞(形質細胞)(プラスマ細胞) J、抗体 K、凝集・沈殿 L、オプソニン化 M、キラーT細胞 解説 多くの問題では @(粘膜免疫)A(食作用)は無視し、 B体液性免疫とC細胞性免疫だけを比較する場合が多い。 ただたまに@Aの存在を出題することがあるので注意。 今日のところは総論です。 詳細まですぐに完璧にしようと思わなくても、図と答を合わせて全体の流れが理解できれば、 入試的には7割の理解度に到達していますのでご安心ください。 明日からの各論まですべておさえれば、理解度9割以上になります。 |