★設問1 1、細胞を発見した人・素材・実際に見た構造物 2、微生物や精子を最初に観察した人 3、植物細胞で細胞説を唱えた人 4、動物細胞で細胞説を唱えた人 を答えよ。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 1、フック・コルク切片・細胞壁(1665年) 2、レーウエンフック(レーウエンフーク)(1675年) (フックと別人なので注意) 3、シュライデン(1838年) 4、シュワン(1839年) ★設問2 下図は光学顕微鏡で見た細胞像である。左半分・右半分は動物細胞・植物細胞どちらか? 1〜9の名称と役割を答えよ。8は名称のみでよい。またこれらの細胞小器官の間を満たす部分は何というか? 植物細胞のみに存在する構造を3つ、動物細胞のみに存在する構造を1つ選べ。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 左半分ー植物細胞 右半分ー動物細胞 1、細胞膜ー細胞内外を隔てるとともに物質輸送を行う。能動輸送や選択透過性を示す 2、細胞壁ー細胞を保護する。 3、葉緑体ー光合成(グルコース合成) 4、液胞ー色素・水分・老廃物を保持する 5、ミトコンドリアー好気呼吸を行い有機物分解をしエネルギーを取り出す 6、ゴルジ体ーへん平な数枚重なった袋で物質の貯蔵や分泌 7、核ー遺伝子を含む染色体を含む 8、核小体 9、中心体ー細胞分裂時の紡錘糸の形成に関与 ・これらの間を満たす部分ー細胞質基質 植物細胞のみー1(細胞壁)3(葉緑体)4(発達した液胞) 動物細胞のみー9(中心体) ★設問3 細胞小器官に関し以下に答えよ。 1、細胞壁の主成分は何か? 2、液胞の中の液は何というか? 3、核の膜部分と(核小体以外の)内容物をそれぞれ何というか? ↓ ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 1セルロース 2細胞液(この言葉は細胞質基質を示すものでなく液胞の液体を示すことに注意) 3核膜・染色体(遺伝物質名はDNAだが、構造名としては染色体がいい) 解説 この図を見て「あれリボソームや小胞体は?」「ミトコンドリア・葉緑体は内部構造を書かないの?」と思った人もいると思う。二次試験ではたしかにそれは欠かせない。 しかし、センター試験出題の約束は生物Tであり、生物Tでは「光学顕微鏡レベルしか扱わない」のが文部科学省の見解なので、 光学顕微鏡では見えない(電子顕微鏡でのみ見える)リボソーム・小胞体やミトコンドリア葉緑体の内部構造は無視してよい。 なお核小体は光学顕微鏡で見える。核小体は1個とは限らず複数あることがある。 ★設問4 核膜につつまれた核のない細胞を何というか?それに含まれる生物群を2つ答えよ。 また先の図に示したように核膜につつまれた核のある細胞を何というか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 核膜につつまれた核のない細胞ー原核細胞 細菌類・ラン藻類 核膜につつまれた核のある細胞ー真核細胞 解説 原核細胞は数μmのことが多く、数十μm以上である真核細胞の大きさに比べて、直径が1/10程度である。 原核細胞の内部構造は光学顕微鏡では見えないが、センター試験的には「細胞膜」「細胞壁」のみあると考えてよい。 ★設問5 ゾウリムシ・コウボ・大腸菌は真核細胞か原核細胞か? ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 ゾウリムシ・コウボー真核生物 大腸菌ー原核生物 解説 単細胞であることは同じであるが、 ソウリムシ・アメーバは単細胞の真核生物で「原生動物」ということもあるがきちんと核を持つ。 コウボはコウボ菌ということがあるので細菌類と間違えがちであるが、カビ・キノコと同じ菌類の仲間で核を持つ。 日本語では「細菌」と「菌」は親戚のように感じてしまうが、英語ではbacteria・fungusと明確に違う。 両者は原核生物・真核生物で明確に異なる。 (コウボ菌以外は)○○菌と日本語の名称がつくものは細菌類で原核生物である。 |