★設問1 単細胞生物が連結しあったもので、単細胞生物と多細胞生物の中間と言われるものは何というか?具体名も1つ書け。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 細胞群体 ボルボックス(オオヒゲマワリ) ★設問2 ゾウリムシの細胞内に(上下に)2つあり浸透圧調節を進める細胞小器官は何か?また核はいくつあるか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 収縮胞 核は2つ(大核と小核) ★設問3 ABCの用語を入れよ。 多細胞生物で同じ種類の細胞の集まりを( A )といい、いくつかの( A )が集まり一つの働きをする( B )が 構成される。動物の場合は、同じ系列の働きをする複数の( B )をまとめて( C )ということがある。 多細胞生物は各組織・器官の細胞が別々の働きをするように( D )し、個体全体として1つの働きをするようになった。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 A組織 B器官 C器官系 D分化 ★設問4 植物の組織・器官は様々な論点で分類される。以下の論点で植物を分類せよ。 1、細胞分裂を行う未分化細胞か、細胞分裂をしない分化細胞か? 2、次世代に続く受精を担う器官か、それ以外か? 3、組織系による3分類 ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 1、分裂組織(根端分裂組織・茎頂分裂組織・形成層) と永久組織(それ以外) 2、生殖器官(花)、栄養器官(根・茎・葉) 3、表皮系(孔辺細胞と根毛も含む) 維管束系(木部と師部) 基本組織系(葉のさく状組織・海綿状組織や茎の髄など、表皮系・維管束系以外) ★設問5 以下の図のABCは「根(双子葉類)」「双子葉類の茎の断面」「単子葉」類の茎の断面のいずれか? 断面図の中で黒塗りの部分・白抜きの部分・Aの内側の輪の構造・Aの表皮と内側の輪の間の部分をそれぞれ何というか? また下側の図はABの維管束の部分を拡大した図である。ア・ウの管の名称、イの名称を答えよ。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 A双子葉類の茎 B単子葉類の茎 C(双子葉類の)根 黒塗りー木部 白抜きー師部 Aの内側の輪ー形成層 Aの内側の輪と表皮の間ー皮層 ア道管・仮道管 イ形成層 ウ師管 解説 この図はよく出題されている。 まず、基本的な分類だが、 単子葉類はイネ科(穀物・シバ)・ユリ科(チューリップ・タマネギ)・ムラサキツユクサ・オオカナダモで、それ以外は双子葉類と考えてよい。 1、双子葉類は内側の輪「形成層」という分裂組織が存在し茎が太く(肥大成長)なりやすい、単子葉類では存在しない。 2、双子葉類は維管束が形成層の内外の位置に整然と存在するのに対し、単子葉類では散在。 これで双子葉類と単子葉類の茎は区別できる。ただ両者とも導管・仮道管など水の通り道を含む「木部」(図で黒) が内側に、栄養分を運ぶ師管を含む「師部」(図で白抜き)が外側にあるのは共通である。 一方、根は「木部」と「師部」がくっつかずに交互に並んでいる。双子葉類の場合はその間に形成層(図の点線) ができはじめている。(単子葉類では、木部・師部の位置は同じだが形成層はない) アイウは拡大図であるが、イ(形成層)は薄い細胞がレンガ状に整然と並び、ア(道管・仮道管)は太く、 ウ(師管)は細い。、師管は「生きた細胞」であるので、内容物がつまっているように書かれるが、道管・仮道管は空洞である。 なお、被子植物は道管・仮道管(道管より若干細い)両方持つが、裸子植物は仮道管のみしかもたない。 更に 形成層と表皮の間の「皮層」にも注目したい。 茎が緑色の茎はこの部分に葉緑体を持つ。茎が緑ではない植物は皮層に葉緑体を持たない。葉緑体の有無は表皮でなく皮層であるので注意。 ともかく、センターのこの分野では以上のようなこと細かな知識を背景にした正誤問題が聞かれるので注意。 |