設問4 リン脂質が生体膜の主成分として適している理由を、それを示す生物学用語とともに答えよ。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 答 リン脂質は疎水性(hydrophobicity)の2本の脂肪酸の鎖、親水性(hydrophilicity)のリン酸を含む部分を含む両親媒性(amphiphathicity)を持つ。疎水性部位を内側に、親水性部分を外側に位置させる資質二重層(lipid bilayer)で単位膜を形成することにより、生体膜内外で水分子やそれに溶け込んだ溶質分子に親和する一方、中心部分は水に溶けないことで形体を保持できる。 設問5 コレステロールの役割は何か? ↓ ↓ ↓ ↓ 答 細胞膜のリン脂質間の分子間力による結合を補助するとともに、細胞膜の柔軟性(温度変化に対する耐性)を高める。 ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 A体細胞(分裂) B減数(分裂) C卵巣 D始原生殖細胞(2n) E卵原細胞(2n) F一次卵母細胞(2n) G二次卵母細胞(n) H第一極体(n) I卵細胞(卵)(n) J第二極体(n) K精巣 L精原細胞(2n) M一次精母細胞(2n) N二次精母細胞(n) O精細胞(n) P精子(n) O→P (精子)変態 解説 ・卵も精子もおおもとは始原生殖細胞から由来する。 ・卵原・精原・一次卵母・一次精母細胞など「卵」「精」の名称がついても、体細胞分裂期と減数分裂第一分裂直前までは染色体数2nであることに注意。 ・第一極体は分裂することもあるが、分裂しないこともあるので点線で書いた。 ★設問2 1個の一次卵母細胞・一次精母細胞からいくつの卵細胞・精子が生じるか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 卵細胞1つ、精子4つ 解説 (第一極体が分裂する場合で考えると) 一次卵母細胞から減数分裂で生じる4個の細胞のうち3つは小型の細胞(第一極体が分裂した2細胞と第二極体)であり、 卵細胞になるのは1つだけである。 精子にいたる減数分裂は細胞質が均一の大きさで分かれる「均等分裂」、卵にいたる減数分裂は不均一に分かれる「不等分裂」である。 ★設問3 ウニなど多くの生物では、減数分裂完了した卵に、精子が受精する。カエル・ヒトでは、どの細胞に精子は受精するか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 二次卵母細胞 解説 ただし受精直後に第二極体を放出するため、矛盾は生じない。この事実は時々聞かれる。 |