問1 下図はマウスの肝臓・ホウレンソウの葉などを破砕し、遠心分離にかけて細胞小器官を分離する方法をしてしている。 この方法を何というか? また最初のホモジナーザー(homogenizer)による破砕操作で懸濁・抽出液(homogenate、ホモジネート)を作る時、溶液に関して注意すべき点を2点述べよ。 ↓ ↓ 答 細胞分画法(cell fractionation) @4℃など低温で行う(図の試験管を取り巻くビーカー内は氷である。 細胞小器官を破壊するリソソーム由来の加水分解酵素の働きを抑える) A等張かやや高張液で行う(低張液では細胞小器官が吸水破裂することがある) (B細胞内のpH変化を防ぐpH緩衝液を加える) 問2 図では遠心分離機の回転速度を徐々に増加させ、上澄みをまた次の遠心分離にかける操作を繰り返すことを示している。 植物細胞の場合、沈殿@ABCと最後まで残るDの主な含有小器官や構造を答えよ。 ↓ ↓ ↓ ↓ 答 @核 A葉緑体 Bミトコンドリア C小胞体・リボソーム(小胞体の切れ端が小さく球状になった構造をミクロソームとよび、ミクロソームと書くこともある) D細胞質気質 問3 少量である場合も含めてDNAを含む分画の番号をすべて答えよ。 ↓ ↓ ↓ 答 @AB(葉緑体とミトコンドリアは独自のDNAを少量持つ) 問4 動物細胞の場合、どの分画がないか? ↓ ↓ ↓ ↓ 答 A(葉緑体) よって分離は4段階でなく3段階で実験は完了する。 |