★設問1 葉の組織の中で葉緑体を持つ組織を3つ記せ。 ↓ ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 さく(柵)状組織 海綿状組織 孔辺細胞 ★設問2 下図は葉の断面図である。A〜Jの名称を答えよ。 (図が見えにくいがIが細胞、Jがすきまを示す) BとHは同じ名称である。 ↓ ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 Aクチクラ層(表皮を保護するろう状の物質) B表皮細胞 Cさく状組織 D海綿状組織 E細胞間隙(光合成のためのCO2や蒸散途中の水蒸気が存在する) F木部(道管・仮道管) G師部(師管) H表皮細胞 I孔辺細胞 J気孔 解説 設問1を図で確認してほしい。細胞内の緑のものが葉緑体である。 葉緑体を含む組織・細胞が 「さく状組織」「海綿状組織」「孔辺細胞」の3つであることはセンターで何度も出題されている。 また表面側に近い側が木部(道管・仮道管)であり、裏面に近い側が師部(師管)であることも確認しておいてほしい。 ★設問3 根において、根端分裂組織と根冠、どちらが先端部にあるか。また根から横方向に突出している細胞は何か? ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 根冠 根毛 解説 根冠(永久組織)が先端(最下端)にあり、柔らかい根端分裂組織がその少し内側(上側)に保護されるように存在する。 ★設問4 根における吸水において、根毛・表皮・皮層を経て移動してきた水が道管に入る前に経る構造は何か? より外側と内側でどちらが細胞の浸透圧(吸水力)が高いか? ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 内皮 より内側のほうが浸透圧(吸水力)が高い 解説 より内側のほうが浸透圧(吸水力)が大きいので、水が内側に吸収されやすい。植物は意図的に(能動輸送などで)常に内側が浸透圧が高くなるように保って吸水を続けている。 なお内皮は障壁のような構造で細胞内以外は水を通さない。内皮細胞に水が到るルートには ア、表皮・皮層の細胞壁を伝わるルート イ、表皮から細胞内を伝わってくるルート(植物細胞質は隣の細胞の細胞質とつながる原形質連絡という連絡通路がある) なお土に肥料を与えすぎると植物が枯れてしまう「肥料負け」という現象は多量の肥料が雨水に解け根の周りが高張になりすぎ、 根の内側の細胞の高張を上回ってしまうので根が吸水できなくなるためである。 ★設問5 植物が水を引き上げる力を3つ書け。 ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 ・蒸散(葉が水蒸気を蒸発させるポンプアップ作用) ・水分子の凝集力(茎の道管・仮道管が水柱を切らさず続けるストローの作用) ・根圧(設問4で説明した根が水を吸い込む力) |