問 大腸菌のあるDNA区画を調べたところ分子量が540万だった。ヌクレオチド(DNAもRNAも)の平均分子量を300、1タンパク質平均分子量を5万、タンパク質中のアミノ酸平均分子量を100とする。 大腸菌のこの区画のDNAはすべてタンパク質に翻訳される(遺伝子間に無視できる程度のわずかな合間の塩基配列がある)と考えて、このDNA区画は何個(種類)のタンパク質を指定しているか? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 答 6個(種類) 解説 よく出題される計算問題。 ●DNAからの計算 @DNA540万、その片側を鋳型として転写したmRNAは270万 (DNAとRNAのヌクレオチドの重さの違いは無視できる程度) A270万÷300=9000ヌクレオチド=9000塩基 B9000塩基÷3=3000コドン=3000アミノ酸(終止コドンが各タンパク質に1つずつあるが無視できる量) ●タンパク質からの計算 Cタンパク質分子量5万÷アミノ酸分子量100 =1タンパク質中平均アミノ酸数500個 ★DNAからの計算とタンパク質からの計算を総合 3000アミノ酸÷1タンパク質500アミノ酸 =6タンパク質 下図で確認してほしい。 ★ある高校における入試段階と入学後のクラス編成によるたとえ ある高校が受験の時、受験番号6ケタを受験生全員に発行した。 その時の入試は倍率1倍で全員合格し、受験番号の下3桁を学生証番号にした。 入学後新入生は40人1クラスに編成された。 この年、受験生に発行した番号の数字総数は2400であった。 クラスは何クラスとなったか? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 答 @受験番号2400→学生証番号1200 A1200÷3(3桁で1人)=400人 B400人÷40人/クラス =10クラス 受験番号=DNA 学生証番号=RNA アミノ酸=生徒 クラス人数=1タンパク質平均アミノ酸数 クラス数=タンパク数 とわかりますね。遺伝子という目に見えない抽象的な世界も できるだけ具体的にイメージしておさえましょう |