★設問1 モノアラガイの分類名を書け。また卵割方式を書け。 ↓ ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 軟体動物門腹足綱 らせん卵割 解説。 巻貝(snail)の仲間。 腹(内臓)と移動するための部分(足に相当する)が近い位置にある。 動物極側の卵割がらせん状にずれていく分裂をらせん卵割という。 ★設問2 モノアラガイでは右巻きがR、左巻きがrで、Rが優性である。右巻きの系統の雌(RR) に左巻きの系統の雄(rr)を交配したF1の遺伝子型と表現型を書け。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 遺伝子型Rr 表現型 右巻き ★設問3 左巻きの系統の雌(rr)に右巻きの系統の雄(RR)を交配したF1の遺伝子型と表現型を書け。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 遺伝子型Rr 表現型 左巻き 解説 巻貝の巻き方を決める卵割の方向性を決める受精卵の細胞質は、ほとんどが母由来の卵の細胞質の成分 によって決まるので、母親の遺伝子型により決定される。 子の遺伝子型がRrになっていても、表現型は母によって決まり、母がrrなので左巻きとなる。 このように母の遺伝子型は1代遅れで子に出るため「遅滞遺伝」(delayed inheritance)と言われる。 ★設問4 雌rrと雄RRの交配で生まれたF1どうしを交配した時の、F2の遺伝子型分離比と表現型を書け。 ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 遺伝子型RR:Rr:rr=1:2:1 表現型 すべて右巻き 解説 遺伝子型はメンデル遺伝通り遺伝される。しかし表現型は母の遺伝子型が発現するため、母の遺伝子型で考える。 母の細胞質が巻き方に影響を与えるのは子に対してのみであり、その次の孫の世代では母の細胞質は残っていない。 したがって母型の祖先が左巻きだからといって、ずっと左巻きになるわけではないことに注意。 これがミトコンドリア遺伝子と異なる点である。 設問5 そのF2どうしを交配した時のF3の表現型分離比は? ↓ ↓ ↓ ↓ 答 右:左=3:1 解説 F3の母となるF2遺伝子型がRR:Rr:rr=1:2で、その遺伝子が発現するので右:左=3:1 図示すると以下の通りになる。 それを中心の丸(核)の位置に書き、 それを取り巻く細胞質は母の遺伝子型が発現するという図式で、 以上のように示すと、本番でも混乱なくわかるはずである |