★設問1 様々な種で構成された植物の集団を植物群落(plant community)という。群落の外観上の特徴を何というか? また群落の中で個体数が多く占有している空間も大きい種を何というか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ 答 外観上の特徴ー相観(physiognomy) 個体数が多く占有空間も大きい種ー優占種(dominant) 解説 「壮観」(規模が大きく素晴らしい眺め) や「優先」(先にすること) ではないので注意。 ★設問2 植物群落を相観に基づいて分け、世界を大きく11ぐらいに分類できるものを何というか? ↓ ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 バイオーム(biome)あるいは(植物)群系(formation) ★設問3 以下の図は年平均気温・年間降水量と植物群系を示したものである。1〜11の群系の名称を答えよ。 ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 1熱帯多雨林 2亜熱帯多雨林 3照葉樹林 4夏緑樹林 5針葉樹林 6ツンドラ(寒地荒原) 7砂漠(乾荒原) 8ステップ(温帯草原) 9サバンナ(サバナ・熱帯草原) 10雨緑樹林 11硬葉樹林 解説 比較的雨が降る場所を赤道から北極に旅行するイメージで1→6の流れをとらえる(6は実際は雨が少ないが・・・) (1・2(熱帯多雨林・亜熱帯多雨林)の、河口付近には、マングローブ林という樹木が満潮時には海底になる部分に根を下ろした森林が形成される。) 次に砂漠を脱出していくイメージで7・8・9をとらえる。 最後に独自に10・11をおさえる。 ★設問4 次の特徴を持つ群落の名称を答えよ。 ア、永久凍土が多く、樹木はなく、地衣類・コケ類が優占し、トナカイなどが生息する。 イ、熱帯で雨期と乾期があり乾期に落葉するチークなどの樹木が優占する ウ、針のようにとがった葉を持つ常緑広葉樹林 エ、植物の個体数は非常に少ないが、その中では根系の発達した多肉植物や一年生植物が生息する。 オ、ラワン材に使われるフタバガキ科など巨大な樹木が多い。つる・着生植物が多く、土壌は薄い。 カ、イネ科植物が優占する草原で、樹木はほとんどない。 人が改良し穀倉地帯としてきた。 キ、ガジュマル・へゴなど沖縄などにある群落である。 ク、イネ科植物が優占する草原でまばらに樹木が混じる。 ケ、シイ・カシなどクチクラ層の発達した葉を持つ常緑広葉樹が優占する コ、地中海地方などオリーブ・ゲッケイジュなど小さな葉の常緑樹が優占する。 サ、ブラ・ミズナラなど落葉広葉樹が優占する。 ↓ ↓ (考える) ↓ ↓ ↓ 答 ア、ツンドラ イ、雨緑樹林 ウ、針葉樹林 エ、砂漠 オ、熱帯多雨林 カ、ステップ キ、亜熱帯多雨林 ク、サバンナ ケ、照葉樹林 コ、硬葉樹林 サ、夏緑樹林 解説 ・落葉樹林は「夏」緑樹林、「雨」緑樹林のみ ・砂漠の多肉植物(サボテン)などは、水分を集めるため根系が発達している場合が多い。また乾燥で長期休眠できる一年生植物が多い。 ・熱帯多雨林には巨大な樹木に張り付くつる・着生植物が多い ・サバナとステップの大きな差は樹木の有無である。 |