神経伝達物質とアミノ酸・アミノ酸誘導体のことを扱います。 設問なしで解説だけいたします。 神経伝達物質ノルアドレナリンはフェニルアラニンから誘導されてできます。 また、トリプトファンから精神の安定性などに関わり、その作用負不足がうつなどに関係していると 注目されている神経伝達物質セロトニンが作られることを述べました。 アレルギー反応に関与するヒスタミンはヒスチジンの誘導体です。 ★グルタミン酸も神経伝達物質 中枢神経系(脳)での興奮性の神経伝達物質。 高校生物の初歩では中枢の脳の神経伝達物質をもちだすと、 非常に種類が多いので避け、末梢のアセチルコリン・ノルアドレナリンを中心に扱うが、二次では脳内の 神経伝達物質には様々あり、その一例がグルタミン酸であることは知っておいたほうがよい。 ★グルタミン酸から変化したGABA(γアミノ酪酸)は、抑制性の神経伝達物質。 cl-チャネルを開き、神経にCl-を流入させることで興奮を抑制する神経伝達物質である。 興奮性ニューロン・抑制性ニューロンの兼ね合いは入試頻出でありまた後日扱うが今日はその存在をしっておいてください。 最近GABA入りチョコなんかも売られていますね。「気持ちを落ちつけよ?」という意味でしょうか? 食べたものがそのまま脳内のシナプスに到達するわけではないですが・・・ なおアミノ酸の「グリシン」もGABAと同様、Cl-チャネルを開かせる抑制性の神経伝達物質です。 今日述べた神経伝達物質には、かならずそれを受け止めるレセプターが細胞体・樹状突起側に存在します。 グルタミンからグルタミン酸・そしてGABAが生成される代謝の反応式です。 赤がはぎ取られる構造、青が付加される構造です。 |