学心会で実際にあった出来事です。 10/02/09 12:40 ▼タイトル 涙 ▼本文 「退会」の2文字が頭に浮かんだ… 今日も、練習でお腹にパンチを貰ったようで、帰宅してから食事もできずに、嘔吐を繰り返すばかりである。 その内、胃液しか出てこない状態になり、可哀相で見ていられない。 我が子を看病しながら「退会」しようと思った。 この子は、幼稚園に通う一人っ子であり、大切な跡取り息子でもある。 甘やかして育ててはいけないと、両親が空手を習わせる事にしたが、嘔吐するのは、これで2度目である。 「空手、もう辞めようか…」苦しむ姿に耐えられず、つい口にしてしまった。 ところが、子供は辞めないと言う。 葛藤の末、家族会議を開き、泣きながら話し合いをし、継続する事になった。 月日は流れ、2月のチャレンジカップ(学心会内だけの大会)に於いて初優勝! 今度は、家族みんなで嬉し泣き…。 両親供に「続けていて良かった」という事でした。 09/09/07 21:59 ▼タイトル 親父 ▼本文 昔から、「親の背中を見て子は育つ」といいますが、「中年」と呼ばれる年齢のお父さん達が、必死の形相で試合に挑みました。 過度の練習によるケガ、言葉に出来ないほどの緊張感、噴出す汗、肉を叩く鈍い音と怒号のような歓声・・・ あらゆる困難を乗り越えて、試合を終えたその顔には、達成感いっぱいの良い表情が印象的でした。 試合の結果は、どうであれ直向(ひたむき)で、力の限りを尽くしたその姿は賞賛に値するものであり、子供達の良い手本になったと思います。 今回の試合を振り返り、私から子供達に一言いわせてください。 「君達のお父さんは、口だけでなく行動で示せる、最高のお父さんです!」 忍押! 09/08/07 8:20 ▼タイトル いじめ ▼本文 いつの世も『イジメ』はあるし、いつまで経っても無くならない… 悲しい事ですが、これが現実です。 イジメられている本人が一番辛いのは当たり前だが、その家族も同様に辛い。 そんな中、一人の保護者が『実は、うちの子、学校でイジメられてたんですが、空手を始めたら無くなりました!』と嬉しそうに話してくれました。 我が家も、同じ境遇だった事があるので、その方の気持ちはよく判ります。 空手が、学心会が… 悩める人達が立ち直るきっかけになったという事は、誠に喜ばしい限りです。 世の中『イジメ』等で苦悩している子供達はまだまだいます。 一人でも多くの子達に救いの手を差し延べるべく、これからも頑張っていく所存です。 押忍!! 09/06/04 7:11 ▼タイトル 兄弟 ▼本文 某団体に出稽古に行く機会がありました。 組手中心のメニューでしたが、みんなとの力量差は歴然で、‘ボロボロ’の状態になり、声を上げて泣き出す子が続出! 痛みと恐怖心に震え、自分の組手の順番が来ても、練習場の床に座り込んで立てない子が多い中、泣きじゃくる弟のヘッドギアを外し、優しい言葉を掛け、慰める兄がいました。 兄は自分も泣きたいハズなのに、気丈に振る舞い、優しい言葉を掛け慰めて、その後の組手に参加しました。 本当は自分も辛いハズなのに・・・ この状況で、弟の事を思いやれる兄の優しい「心使い」に、見ているこちらまで目頭が熱くなりました。がんばれ!! 08/09/29 17:59 ▼タイトル 試合 ▼本文 ある子は、試合に出場するといつもボコボコにされて負けて泣くのに、試合に出場する事を止めませんでした。ほとんどの場合、手や足は出してはいるが決定打に欠き、サンドバッグの様にボコボコにされながらも最後まで耐え抜いて試合は終了というのがお決まりのパターンです。 その姿に、本人はもとより観戦している親まで涙を流しているような状態で、私自身も試合を見ていて「タオル」を投げ入れたくなるような状態(降参の意味)の時がありました。 ところが、負けてばかりの試合が続いたある日、とうとう優勝し、念願のトロフィーを手に入れる事ができたのです! 試合直後に本人に会いましたが、喜ぶはずの本人が泣きじゃくっているので 「泣くほど、嬉しかったのか?」と聞いたところ、その子は頭を横に振りながら、 「悔しくて…」と、言いながら泣いていました。 よくよく話を聞いてみれば、勝利した「試合内容」が不満で、自分自身が納得できないという。 多くの人が「試合は勝てば良い」とか「どんな勝ち方だろうと勝ちは勝ち!」という考え方が多い中、上記の子は、その内容が納得できないといい涙を流し、また新たに練習に励んでいます。 この純粋な気持ちや、折れない「心」が学心会の宝であり、求めているものでもあります。 |