■丸い餅は家庭円満の象徴

餅は望月(もちづき)=満月に通じ、その丸い形から家庭円満を象徴するとも考えられており、縁起物としてお正月に飾られるようになりました。
この鏡開きの日には、飾っておいて硬くなったお餅を木槌などで叩き、開きます。(刃物で切るのは切腹を連想させるので手や木鎚で叩きます。)
鏡餅には歳神様が宿っているので、神様とも縁を切らないように「割る」や「砕く」とは言わず「開く」と、縁起のよい表現を使います。開くは末広がりを意味します。

また、鏡餅を食すことを「歯固め」といいます。
これは、固いものを食べて歯を丈夫にし、歳神様に長寿を祈るためと言われています。