●競技紹介
 1940年代、アメリカのエール大学の学生たちが大学近くのパン屋のパイ皿を投げて遊んだことが始まりといわれています。一般に「フリスビー」の名称で知られる円盤(フライングディスク)を投げて競う競技です。
 障害者の競技には、スローの正確さを競う「アキュラシー」と飛距離を競う「ディスタンス」の2種目があります。一見「ディスクを投げる」だけのシンプルな競技のようですが、屋外で行うので風の影響を受けやすく、投げたときのディスクの角度や回転数のバランスが悪いと思う方向にまっすぐ飛びません。確実なフォームと集中力が肝心です。身体に障害のある人や知的障害のある人が参加し、自己のベストをつくします。
 また、どこまでも飛んでいくディスクを必死で追いかけ計測する審判員の姿も見どころです。

●競技方法
 直径23.5p、重量100±5gのプラスチック製の円盤を使用します。
 アキュラシーは直径91.5p地面から61pにある円形ゴールを狙ってディスクを10投し、通過した数を競います。ゴールまでの距離が5m(ディスリートファイブ)と7m(ディスリートセブン)の2種目があります。障害区分や男女の区別なく競技を行います。
 ディスタンスは前後180pのスローイングエリア内からディスクを3投し、記録は3投中最も遠い距離の着地点を計測します。男女別に立位(立って投げる)と座位(車椅子などに座って投げる)の4区分に分かれて競技を行います。