●競技の紹介
 フェンシングとは、騎士道が盛んであった中世ヨーロッパの時代に発達した剣術が、次第に競技化したものです。オリンピックでは、第1回のアテネ大会以来の正式種目となっています。
 突きだけを用いる基本の「フルーレ」、正式な決闘として行われていたものが競技化した「エペ」、馬上の剣術が変化したもので、斬る攻撃が主体の「サーブル」の3種目があります。
 白いユニフォームに身を包み、繊細かつスピーディーなテクニックが要求される奥の深いスポーツです。

●競技方法
 ピストと呼ばれる幅1.5m〜2m、長さ14mの競技台の上で、剣を持った選手が1対1で互いを攻撃し、5本先取で勝ちとなります。
 勝負の判定には、剣に電気コードをつなぎ、相手の体を突くと突いた側のランプが点滅する電気審判器を使用します。試合は、1チーム3人の団体戦で、1・2回戦はリーグ戦、それ以後はトーナメント戦を行います。